これからご紹介するのは、沖縄の「おばあ」から伝授された、
いわば正当派のウコン茶作り。
何をもって正当というか?
おばあが「これが正しいのさあ〜」というから正当。
ま、人それぞれの作り方を楽しめばいいと言えますが。
沖縄に行けば市場で簡単に手に入るウコンも
沖縄以外では入手困難。まあ、いまは「わした」などの沖縄物産店にほぼ常時並んでいるからありがたい。
(ちなみに小生は、友人の畑に出向いてウコン掘りを手伝い1年分のウコンをめぐんでもらっている。これもありがたい)
土が付いていたら、きれいに洗って乾燥。
回りの水滴が乾く程度で良い。
次にスライサーで薄くスライス。
慌てて手をスライスしないように。
新聞紙などにウコンを並べて、陽当たりのよい所で干す。
ウコンが重ならないように並べるのがポイント。
重なると乾燥が遅い。それでなくても時間のかかる
乾燥作業がさらに伸びて、トテモいらつく。
徹底的に干す。カラカラになるまで約10日。
ウコンを手で折って、ポキッと気持ちよく割れたら「ウコン茶」完成のしるし。
写真のセーター干し器はすぐれもの。床に置くと新聞紙の
下に湿気がこもるけど、セーター干し器流用だとそれも解消。
(セーター干し器は友人からのプレゼント。毎年のウコン干しに艱難辛苦を重ねる
小生の、苦労解消にと授かったもの。すこぶるありがたいのだ)
★上の写真はスライスしたて。干すと右の写真のようにカラカラになる。
日々少しずつスライスと乾燥作業のくり返しを
約2か月間続ける。
完成したウコン茶は冷暗所に保管。
使う分だけお茶パックなどで小分けして
茶筒に保管すると便利。
うさぎのひとりごと「少しもらってくよ」
鍋に水を入れる。お茶パック2個を投入。
やおら、ガスに点火。
つまり水から煎じるのが正当派おばあ流。
沸騰してきたら、中火にして約5分煎じる。
火を止めて自然冷却。
冷めたらペットボトルに入れて冷蔵庫へしまいます。
ペットボトルには、ラベルで「ウコン」。
自家製「クミスクチン」や自家製「ビワ茶」もあるので間違わないように注意しましょう...というのは小生だけか。
肝臓強化に効果的なのが秋ウコン。心臓強化に良いとされるのが春ウコン。
そのどちらにも効くぞ....とありがたがられるのが紫ウコン。
ウコンのおかげで、おいしい酒を飲み続けられます。感謝!
前述のウコン畑所有の友人は、ウコンをまるでダイコンかショウガのように
摺りおろして食するとか。料理に入れたり、湯に溶いてのんだりもするとか。
また、ウコンを煎じる時の湯が半分に減るまで煎じ続ける人もいるとか。
「だからよぉ〜、自分流のウコンを楽しめば良いのさ」
と沖縄のおばあはおっしゃっておられました。(文責 盛いちば)